熱処理用語の解説

亜共析鋼(あきょうせきこう)   [a01]

共析鋼(約0.8%Cの炭素鋼)より炭素量が低い鋼を亜共析鋼、炭素量の多い鋼をか共析鋼といいます。

例えば、機械構造用炭素鋼S45Cの平均的な炭素量は0.45%なので亜共析鋼で、炭素工具鋼SK105(C%=1%)は過共析鋼です。


亜共析鋼の例

これは、亜共析鋼の焼なまし状態の顕微鏡写真の例です。

鋼の製造過程で、溶湯の状態から凝固させる時に、最初に写真中の白く見えるフェライトと、共析組織になった残りの部分が凝固するので、このような組織になります。

黒っぽく見える部分が共析のパーライトで、白い組織は炭素量がほとんどゼロのフェライト組織で、炭素鋼の亜共析鋼はこのようなフェライト組織が見られます。

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パーライトはセメンタイト(Fe3c:この3は小さな3)と呼ばれる炭化物とアルファ鉄(フェライト)が層状になっている組織です。

焼なまし温度から徐冷されるときに、最初に共析のパーライトの組織部分が析出して、残りがフェライトのまま残ったのがこの写真の組織です。


共析鋼(約0.8%Cの炭素鋼)では、組織全体が共析のパーライト組織になっています。 鉄(Fe)に炭素が最大に溶けこんだ状態の組織で、顕微鏡で組織を見ると、亜共析鋼にある「白いフェライト」がない組織になっています。

共析、亜共析の組織例

それ以上の炭素量(過共析鋼)では、結晶粒界に粒状のセメンタイトが析出する組織になります。

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(来歴)H30.11 文章見直し  R2.4 CSS変更  R3.10見直し  最終確認R6.1月

用語の索引

あ行 あいうえお
か行 かきくけこ
さ行 さしすせそ
た行 たちつてと
な行 なにぬねの
は行 はひふへほ
ま行 まみむめも
や行 やゆよ
ら行 わ行 らりるれろわ

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